ご挨拶

徳島大学大学院医歯薬学研究部 

代謝栄養学分野

教授 阪上 浩

 

 平成26年10月1日より、代謝栄養学分野教授を拝命いたしました。私は神戸大学医員の頃より一貫して糖尿病の研究を行い、現在は生活習慣病全般に焦点を当てて、肥満による病態の解明及びその栄養介入研究に取り組んでいます。

 

 このような個々の教室の運営とは独立して、大学の差異化が本格的に始まっています。国立大学自身が機能分化することで、大学の個性が試される時代となりました。国際競争に勝ち残り、社会と連携して研究し、社会と協力して教育する必要性が大学にも要求される時代となってきたようです。

 

私ども教室では、今まで栄養学科が担ってきた栄養学における研究者や教育者の育成とともに、今後は臨床栄養でも世界をリードする指導者の育成に尽力することで徳島大学や医科栄養学科の発展の推進力となるべく産業界とも共同研究を推進し、教育・研究・臨床の体制を構築していきます。

 

追記:糖尿病臨床・研究開発センター設立の十周年記念誌発行にともない、研究室の歩みと展望を簡単にまとめました(R2年11月)。

 

(自己紹介)

私は大阪府出身(和泉高校卒)で、平成元年に神戸大学医学部医学科を卒業後, 神戸大学附属病院・市立西脇病院(兵庫県)にて初期研修を開始し、その後神戸大学第2内科で糖尿病診療を中心に研鑽を積んでおります。その間、インスリンシグナルの研究で学位を取得し、スタンフォード大学医学部分子薬理学教室に留学する機会を頂きました。その後、兵庫県警本部厚生課医長、神戸大学COE研究員、神戸大学消化器・糖尿病代謝・腎臓病内科助手、神戸大学糖尿病・代謝・内分泌内科助教、近畿大学薬理学教室講師として研究、教育、臨床に従事し、平成20年より徳島大学代謝栄養学分野准教授として本学に着任しております。また平成21年より徳島大学糖尿病臨床・研究開発センターに参画し、現在基礎研究分野部門長を併任しております。