ICU栄養サポート

Nutrition Support in Intensive Care Unit

(NSI)


これまで長年に渡りICUの患者に対して栄養サポートを続けてまいりましたが、2023年3月をもちまして本サポートは活動を休止することとなりました。今後のICU患者への栄養サポートは徳島大学病院の栄養部がその業務を全面的に引き続ぐことから、代謝栄養学分野が担っていたサポート業務は、発展的に解消します。ICUの栄養サポート実施にあたり御協力いただきました皆様方へは、関係者一同、深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

代謝栄養学分野では、また新たな形で栄養サポートを開拓し、実践していきたいと思います。今後我々の活動が広い分野で活かされ、花開いていくことを祈念して。 

2023年3月  関係者一同

 

 

教員サポートメンバー

黒田 雅士      阪上    浩       

堤 理恵(サポートチーム代表)

HS記す


▷ ICU栄養サポートの実践と充実を!

 

当教室では徳島大学病院救急集中治療部の皆様や栄養部の皆様とともにICUでの栄養管理を実践してきましたが、令和4年度の改定では、対象となる治療室及び評価の在り方が見直され、新たにハイケアユニット(HCU)、脳卒中ケアユニット(SCU)の病床が追加されました。現在、医科栄養学科教員(講師)1名と、栄養部職員2名で対応しておりますが、今後も特定集中治療室における栄養管理の教育体制を整備し、人材育成も併せて行っていきたいと考えています。

 

引き続き我々の治療室での栄養サポートにご支援ご協力をお願いいたします。

2022年6月吉日

追記)10月より栄養部職員を2名から3名に増員しています。


令和4年度診療報酬改定 Ⅰ-3 医療機能や患者の 状態に応じた入院評価

早期栄養介入管理加算の算定要件の見直し

☞ 令和4年度診療報酬改定の概要

当教室では徳島大学病院救急集中治療部の皆様や栄養部の皆様とともにICUでの栄養管理を実践してきましたが、この度の診療報酬見直しにより治療室拡大に対応すべく、早急に取り組んでまいります。

引き続き我々の治療室での栄養サポートにご支援ご協力をお願いいたします。

2022年4月吉日


敗血症ガイドラインSurviving sepsis campaign: international guidelines for management of sepsis and septic shock 2021

Intensive Care Med

https://doi.org/10.1007/s00134-021-06506-y


▷ 病院栄養部、救急集中治療医学分野、集学治療病棟看護部との共同で早期栄養介入管理加算算定の取り組みと実績を報告しました!

 

「当院における早期栄養介入管理加算算定の取り組みと非加算症例の分析」

   ☆第24・25回日本病態栄養学会年次学術集会(一般演題)

   ☆第13回日本臨床栄養代謝学会中国四国支部学術集会(一般演題)

   ☆第263回徳島医学会学術集会(一般演題)


▷ 原加奈子さん(博士前期課程2年)が徳島大学病院救急集中治療部との共同研究で第45回徳島医学会賞の受賞しました!

  「重症患者における筋萎縮と尿中タイチン濃度に関する検討」

 

受賞記念講演を第261回徳島医学会学術集会で行いました!

2021.3.7 県医師会館にて

タイチンとは?

ダウンロード
第45回徳島医学会賞受賞論文
四国医雑誌 76巻6号 267-272, 331
四国医学雑誌受賞論文+受賞者紹介.pdf
PDFファイル 3.1 MB

ICU栄養サポートセミナー (ZOOMセミナー)

   「各施設における早期栄養介入管理加算算定に向けた取り組み」

日時:令和3年3月4日(日)18:30~20:00 ZOOMセミナー

ファシリテーター:堤理恵、宮島功(近森病院)


日本集中治療学会・日本版重症患者の栄養療法ガイドライン 

総論

病態別栄養療法


▷ ICU栄養サポートとは

 

当教室では徳島大学病院救急集中治療部の皆様とともにICUでの栄養管理を実践してきましたが、この度の診療報酬改定*で新設されました早期栄養介入管理加算「特定集中治療室での栄養管理の評価」の算定に向け、救急集中治療部や栄養部の皆様と協力して新たなサポートチームを立ち上げました。引き続きICUでの栄養サポートにご支援ご協力をお願いいたします。

2020年7月吉日

*令和2年度診療報酬改定説明資料等について(2020年3月5日)

  令和2年度診療報酬改定について【改定の概要】個別改定項目について 

特定集中治療室での栄養管理の評価

第1 基本的な考え方

患者の早期離床、在宅復帰を推進する観点から、特定集中治療室において、早期に経腸栄養等の栄養管理を実施した場合について新たな評価を行う。

第2 具体的な内容

重症患者の集中治療室への入室後、早期(48時間以内)に経口移行・維持及び低栄養の改善等の栄養管理(栄養アセスメントに基づく栄養管理計画の作成・実施及びその後の頻回なモニタリングによる計画の見直し等)を実施した場合の評価として、早期栄養介入管理加算を新設する。

 

(新)早期栄養介入管理加算400点(1日につき)

 

[算定要件]

(1)特定集中治療室に入室後早期から、経腸栄養等の必要な栄養管理が行われた場合は、7日を限度として、所定点数に加算する。

[施設基準]

(1)特定集中治療室に次の要件を満たす管理栄養士が専任で配置されていること。

1.栄養サポートチーム加算の施設基準にある研修を修了し、栄養サポートチームでの栄養管理の経験を3年以上有すること

2.特定集中治療室における栄養管理の経験を3年以上有すること

3.特定集中治療室管理料を算定する一般病床の治療室における管理栄養士の数は、当該治療室の入院患者の数が10又はその端数を増すごとに1以上であること。

[留意事項]

1.日本集中治療学会の「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」に沿った栄養管理を実施すること。

2.次の項目を実施すること。

①栄養スクリーニングの実施

②栄養アセスメントの実施

③栄養管理に係る早期介入の計画を作成し、特定集中治療室の医師、看護師、薬剤師等とのカンファレンス及び回診を実施

④腸管機能評価を実施し、入室後48時間以内に経腸栄養を開始

⑤経腸栄養開始後は、1日に3回以上のモニタリング後、計画の見直し及び栄養管理を実施

⑥医師の指示に基づく再アセスメントを実施し、胃管からの胃内容物の逆流の有無等の確認

3.早期離床・リハビリテーションチームが設置されている場合、適切に連携して栄養管理を実施すること